住宅や建物の外観に、あたたかみや風合いを添える「木部」。ウッドデッキやフェンスなど、自然素材の木材はその見た目の美しさから多くの方に選ばれています。
しかし、木は自然の素材ゆえに、紫外線・雨・風の影響を受けやすく、定期的なメンテナンスが必要不可欠です。今回はそんな木部塗装について、基本的な知識や注意点をわかりやすくご紹介いたします。
木部塗装の役割とは?
木部塗装には、以下のような役割があります。
- 美観の維持:木の風合いを長く保つ
- 防水性の確保:雨水の浸入を防ぎ、腐食やカビを予防
- 紫外線からの保護:日光による劣化を抑制
- 耐久性の向上:木材の寿命を延ばす
木部が劣化するとどうなるの?
木部は、外部環境にさらされることで様々な劣化症状が現れます。見た目だけでなく、建物の寿命にも大きく関わるため、定期的な点検が欠かせません。ここでは主な劣化症状を写真とともにご紹介します。
① 色あせ・退色

紫外線によって塗膜が分解され、木部の色が白っぽくなったり、斑点状に変色します。見た目が悪くなるだけでなく、保護機能が低下しているサインです。
② 塗膜の剥がれ

塗膜が剥がれると、木部がむき出しの状態になり、雨水が直接触れることで急速に劣化が進行します。防水性が失われるため、早めのメンテナンスが必要です。
③ カビや苔の発生

日当たりが悪く湿気の多い場所では、カビや苔が繁殖します。木材を劣化させる原因となるため、洗浄と再塗装による対策が必要です。
④ ひび割れ・反り・ささくれ

木材は乾湿を繰り返すと変形し、ひび割れや反りが生じやすくなります。表面のささくれはケガの原因にもなり、使用時の危険性が増します。
⑤ 腐食(腐り)

長期間放置された木部は、内部まで水が浸透し、木材が腐ってしまいます。ここまで進行すると補修では対応できず、木材の交換が必要になります。
木部の美しさと耐久性を保つためにも、これらのサインが見られたら早めのメンテナンスをご検討ください。
木部塗装に適した塗料とは?
木部には、専用の塗料を使う必要があります。代表的なものとして以下のような種類があります。
- 浸透型塗料(ステイン系)
木目を活かした自然な仕上がり。呼吸性があり、湿気の多い場所に適しています。
防腐剤含まれた塗料が多く、木材の中に塗料を浸透させる事で保護します。
木目を活かしたまま塗装する事ができるため、木材本来の自然な風合いの仕上がりになります。

- 造膜型塗料(ペンキ系)
木材の表面にしっかりとした塗膜を形成し、紫外線や雨からの保護に優れています。
ただし、木目が消えてしまうことや浸透型塗料に比べて塗装が剥がれやすい点には注意が必要です。

塗り替えの目安と注意点
一般的に、木部の塗り替え目安は3〜5年と言われています。こまめな塗装が、木の寿命を延ばす鍵です。
また、木部塗装では下地処理が特に重要です。旧塗膜や汚れ、カビなどをしっかり落とすことで、塗料の密着が高まり、剥がれにくくなります。
まとめ
木部は見た目の印象だけでなく、木部が使用されている場所によってはお家を守るためにも大切な部分です。
ですが、外壁や屋根などと比べて雨や紫外線の影響を受けやすく、時間が経つと色褪せたり、ひび割れたり、反ったりと、様々な劣化症状が起こってしまいます。
こうした劣化をそのままにしておくと、木が腐ってしまったり、建物自体の傷みにもつながってしまうことがあります。
だからこそ、定期的な点検やメンテナンスがとても大切です。「まだ大丈夫かな?」と思っているうちに傷みが進んでしまうこともあるので、気になることがあれば早めに専門業者へ相談してみましょう。
最後に
私たちワタルペイントでは、横浜市保土ケ谷区を中心に職人直営の外壁塗装専門店として日々活動しております。
塗装工事の国家資格を持った代表自身がお客様のご自宅にお伺いして、時間をかけて隅々まで調査した上でそれぞれのお家に最適なプランを複数ご提案しております。
調査、お見積もりは無料で行っておりますので、「まだやるかわからないけど、ちょっと見て欲しい」といった方でもお気軽にご相談ください。
一人一人のお客様と誠実に向き合い、心を込めてご対応いたします。


