塗装ができない屋根材『パミール』について

塗装できない屋根材の代表的な一つ「パミール」。
今回の記事では、『パミール』の特徴やメンテナンス方法について解説させていただきます。

目次

塗装ができない!パミールとは?

パミールとは1998年〜2008年に建材メーカー大手であるニチハ株式会社より製造された屋根材です。
通常の屋根材よりも劣化が早く、10年程度でボロボロになるほど耐久性に問題があります。
消費者から不具合の報告が相次ぎ、現在は製造が中止されています。

パミールは経年とともに屋根材の先端部分からバリバリと層状に剥がれてしまう層状剥離を起こします。(ミルフィーユ現象とも呼ばれています)
このような状態で塗装をしたとしても屋根材ごとすぐに剥がれてきてしまい意味が無いため、塗装ができない屋根とされています。

屋根材がパミールであるにもかかわらず、塗装をしてしまう業者もいるので注意しましょう!
ワタルペイントにお問い合わせいただいたお客様の中にも、「他の業者さんは塗れると言っていた」ということが多々ありました。経験豊富な業者であればパミールは塗装ができないことをきちんとお客様に説明します。必要のない塗装工事でお金が無駄になってしまわないように業者選びにも気をつけましょう。

特徴的な不具合と劣化症状

層状剥離

パミール特有の不具合として挙げられるのが、『層状剥離』です。
ミルフィーユ現象とも呼ばれ、屋根材の先端部分からバリバリと層状に剥がれてきます。
屋根の先端が白っぽくなっている場合は層状剥離が起こる前兆です。
放置していると、劣化が進み雨漏りのリスクが高まります。

釘の腐食

パミールに使用されていた釘は、メッキ処理がきちんとされていなかったものが混入していました。そのため、釘の腐食やサビが発生しやすくなっています。屋根材のズレや落下の危険性がありますので、早急に対処しましょう。

パミール屋根の対処法

ご自宅の屋根がパミールの場合塗装ができません!
一般的には『屋根カバー工法』『屋根葺き替え工事』を行います。

カバー工法

パミールの上に新しい屋根材をかぶせる施工方法です。
既存の屋根材の撤去と処分費用がかからないため、葺き替えよりも費用を抑えることができます。
また、屋根が二重構造になるため断熱性や遮音性を高めることができます。

ただし、パミールの劣化が激しく雨漏りが発生していたり、屋根の下地まで傷んでいる場合はカバー工法は行えません。次に説明する葺き替え工事を行うことになります。

葺き替え

葺き替えとは屋根材を剥がして新しい屋根材に取り替える施工方法です。
既存の屋根材の撤去作業と処分が必要な分、費用は高くなりますが下地の補修や交換も行えます。新品同様になり耐久性の優れた屋根にすることができます。

まとめ

パミールは塗装でのメンテナンスが難しく、カバー工法や葺き替え工事が必要です。
適切なメンテナンスを行いお住まいの安全性を保ちましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。

最後に


私たちワタルペイントでは、横浜市保土ケ谷区を中心に職人直営の外壁塗装専門店として日々活動しております。
塗装工事の国家資格を持った代表自身がお客様のご自宅にお伺いして、時間をかけて隅々まで調査した上でそれぞれのお家に最適なプランを複数ご提案しております。

もちろん調査、お見積もりは無料で行っておりますので、「まだやるかわからないけど、ちょっと見て欲しい」といった方でもお気軽にご相談ください。
一人一人のお客様と誠実に向き合い、心を込めてご対応いたします。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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